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プリーステス オールヒールが使える素敵ユニット -- 名無しさん (2008-10-18 04 12 02) オールヒールが使えるのはビショップ、セイントだけだったような…。記憶違いならスイマセン。 -- 名無しさん (2008-10-20 21 57 26) ビショップの前段階。 オールヒールこそ使えないが、ビショップより戦場に出向いている。 -- 名無しさん (2009-06-22 21 06 45) やる事なくなったら、ひたすらMP回復。いつのまにかビショップに。ふしぎ! -- 名無しさん (2009-06-28 12 56 37) 経験値が低めでMP回復もあるのでクラスチェンジさせるのは簡単 -- 名無しさん (2009-11-24 21 46 34) こいつを雇える陣営は絶対各戦線に数人連れて行ったほうがいい 最初は対して役に立たないがビショップやセイントになると格段に役に立つよーになる -- 名無しさん (2022-02-14 00 27 42) ファーレンで一番良く見る なぜか青髪 -- 名無しさん (2022-02-25 18 22 15) 名前 コメント
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百合という花 テーブルに置かれたティーカップから香る仄かな煙が、ゆったりとした時間を好むこの男にとって至高のひと時を与えていた。 木で造られた質素な、それでいてどこか優雅さを漂わせる背の高い椅子に腰掛け、今まで開いていた本を静かに閉じるとティーカップへと手を伸ばす。 しかし、その視線の先は手元ではなく、少し離れた木々の合間に立つ二人の人物へと注がれていた。 男は口元へ運ばれた紅茶の香りを鼻腔で存分に楽しみながら小さな声で 「やはり素晴らしい……」 と静かに漏らした。 木々の合間に少し開けた草原があり、そこで二人の女性がお互いの剣を重ね合い鋭い音色を響かせあっている。 さわやかな風が吹くなかで、二人は頬を上気させながら流れ落ちる汗を拭おうともせずに、ただ只管に相手の一挙一動に心を奪われているかのようだった。 「ふう……今日はここまでにしましょう」 長い緊張を破るかのように、陽を浴びて燃えるように赤く輝く髪色をした女性が口を開いた。 「は、はい! あの……あ、ありがとうございました!」 急いで剣を鞘へと戻し深々と頭を下げた女性の額には玉のような汗が浮かび、青く綺麗な髪が離れまいとしている。 慌てて頭を垂れた相手の様子を見て微笑をこぼした赤髪の女性は 「その様な礼は不要、と以前に申しました」 と優しい声で返した。 「セレンも腕を上げましたね。初めて逢った時より強くなりました」 セレンと呼ばれた青い髪の女性は顔を真っ赤に染めうつむき加減に、木々のざわめきにかき消されそうな小さな声で答えた。 「そ、それは、アルティナ様にこうして稽古をつけて頂いているからです……」 「ふふ、私は大した事はしていませんよ。貴方は自分の力で成長しているのです」 純白の布で頬を流れる汗を拭いながら、アルティナはセレンの瞳をみつめて強く言う。 みつめられ、稽古中よりもさらに上気した顔を恥ずかしそうに慌てて隠そうと背を向けたセレンを、不思議な表情でアルティナは眺めていた。 二人のやりとりを遠くから眺めつつ、まだ十分な熱をもった紅茶を男は一口啜ると 「香りが引立ちますね……」 と、感嘆の声を上げた。 男の隣にはいつのまにか、一人の年端もいかない少女が小さな袋を手に佇んでいた。 視線は決して男を見ず、木々の中に居る二人から逸らす事なく喋りだす。 「クッキーを焼きました。皆さんに食べてもらおうと思って」 小さな袋を二つテーブルに置くと、はじめて男の方を向いてそれまでの険しい表情をかえて微笑んだ。 男はティーカップを静かにテーブルに置くと、丁重にクッキーの入った袋を手にとり、結わえてあった紐を解いた。 「おや、ハート型ですか……これは手が込んでいますね。ところで、袋が二つあるようですが……私だけ特別でしょうか」 目を細めて喜びの表情を素直に表した男へ 「勘違いしないでください。一人あげる予定の人がいなくなって余っただけです」 少女は先程と同じような険しい顔に戻り、声を若干荒げて否定をした。 急な変化に戸惑いつつも、男は少女の視線の先に納得すると、少しおかしそうにクッキーを口に運ぶ。 「この味も悪くないですね……」 とつぶやいてから、しまったという風にバツの悪そうな顔で少女のほう窺ったが、少女は男の事など関心がないのか木々の方をじっと見つめたままだった。 視線の先にいるアルティナとセレンは、草原に腰を下ろし互いに屈託のない笑顔で話しをしている様で、時折セレンの顔が明るく輝いたり、頬を赤らめたりと 変化を見せ、その都度、少女も険しさを増したり、哀しそうになったりと変化を見せていた。 「アーシャさん、美味しいクッキーご馳走様でした」 その声で現実に引き戻されたようにアーシャは男の方に向き直ると 「いえ……では先に戻ります」 と、早口に挨拶を済ますとアルティナとセレンの方には振り向かずに小走りに去っていった。 男はアーシャの後姿を見えなくなるまで見送ると 「いまだ咲かぬ蕾もまた美しくあり」 誰に言うでもなしに一人つぶやくと、一度閉じた本をまた開いて視線を落とした。 男が再度読み出した本に気をとられかけた時、それまで陽に照らされていたページに突然の影が舞い、男が顔を上げて周囲を見渡すと、 アルティナとセレンの元に一人の竜騎士が空から降りてくるところであった。 竜騎士は女性であり、風で乱れた澄んだ水色の髪を手でまとめてから服装を正すと、セレンの方に一度視線を向けた後でアルティナに向かい騎士礼をとり口を開いた。 「アルティナ様こちらでしたか。そろそろお戻りになられるよう、スヴェステェン殿が申しておられました」 「スヴェステェンが……わかりました」 その名前を耳にした瞬間、セレンの表情が曇ったかのように見えたが、努めて冷静を保とうとアルティナに別れの騎士礼をとる。 アルティナは稽古後に外していた剣や鎧を身に着けると自らの竜の名前を呼び、愛竜と共に城へと戻っていった。 セレンはアルティナの乗る竜が見えなくなるまで空を眺めていたが、それも見えなくなると寂しそうな表情を浮かべ、さらに水色の髪をした女性へと恨みの表情を浮かべる。 「あなたね……私は家臣としての仕事をしたまでよ」 「それはわかってる」 「じゃあ、なんでそんな顔するのよ」 「……ルオンナルのバカ」 セレンに突然バカ呼ばわりされたルオンナルは怒る気にもならず、深いため息をひとつ吐くと呆れたような表情をした。 アルティナを尊敬し、慕い、憧れを抱いているセレンの気持ちを親友であるルオンナルは誰よりも知っていた。 誰よりも知っているからこそ、心の中で (わたしの気持ちも知らずに……セレンのばか……) と、静かにつぶやくのだった。 アルティナとの時間を奪われて落ち込むセレンをみて、ルオンナルは自身の手を強く握り締めると 「ミルフォースが飛竜の子が産まれたから見にこないかって……二人でいかない?」 少し頬を赤らめてセレンの顔を覗き込みながら誘いの声をかけた。 「うん……」 セレンはまだ落ち込みから復活していない様子で答えたが、それでもルオンナルは嬉しそうにしている。 二人は竜に乗り、飛竜の里であるリグナム火山の方向に飛び立つ。 そこにはセレンに寄り添うように飛ぶルオンナルの姿があった。 男は本を片手に紅茶を啜りながら、二人の竜騎士の影を見送っていた。 「一途な花も素晴らしい……」 ティーカップをテーブルへとおき、まだ残っていたクッキーを口に運びながら本へと視線を落とす。 数ページ読み進めたところで不意に独特な言葉遣いの女性の声が響いた。 「ヒュンター、何を読んでおるのじゃ?」 背の小さい幼さの残るエルフの少女が、ヒュンターと呼ばれた男が座っているテーブルへと肘をついて本のカバーを見つめていた。 「エルアートさんには似合わない物ですよ」 ヒュンターは丁寧に、それでいて少し棘を含んだ様な言い方でエルアートという少女へ答えた。 「どうせヒュンターのことじゃ、たんのう小説とかそういうなんたらぞえ」 「それをいうなら官能小説ですよ。これは違いますが、まあ、たんのうという意味では……」 「アヒャヒャヒャヒャ、わらわはその手の物は大好きぞ」 エルアートは口元を緩めると、手や指を妙な動かし方をして一人悦に入りかかっていたが、テーブルの上にそっと置かれていた妙な物に目をつけ手にとると 「花……かの?」 色々な角度から珍しそうに眺めはじめた。 「それは押し花という物です。本のしおりにしてまして」 玩具の様に扱うエルアートの手から押し花を優しく取り返すと、読みかけのページにそっと挟んで本を閉じた。 「その花はなんという名前じゃ?」 ヒュンターはティーカップに残っていた紅茶を啜ると、静かに椅子から立ち上がってエルアートにこう告げた。 「百合という花です、この世でもっとも美しい花ですよ……」 「ところでヒュンター、わらわの新しいおなごをみたいか?」 「それは遠慮しておきます……」 是非。 見てみたいです。 -- 名無しさん (2012-08-04 12 55 13) 名前 コメント
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精霊の力を操る魔術師。大きな魔力を持つも、社会から離れ沼地で暮らしていた。 しかし、沼地に来たアルティナの理想に揺り動かされリューネ騎士団の軍師となる。 アルティマイト討伐に主力が向かった後、自身はリュッセル北部に戻り雪原から侵攻する魔軍を 撃退し続けた。 アルティナの死に際し、彼女の遺志を継ぐセレンに騎士団の将来を託すが、混乱の隙をついた リジャースドに城を奪われ魔軍と挟撃される形となる。 孤立の中、両軍を長らく押し止めるもついには力尽きた。 リューネで一人だけ無かったので書いてみました -- 書いた人 (2009-12-27 07 00 57) 孤立っておーい副軍師(笑)を忘れてますよ -- 名無しさん (2009-12-27 11 32 13) 影が薄いのでガルダームの一部と考えました -- 書いた人 (2009-12-28 00 00 49) 細かいことだが、意志→遺志じゃね( -- 名無しさん (2010-02-06 13 47 42) 修正しました。ありがとうございます。 -- 名無しさん (2010-02-10 00 41 29) ムクガイヤになれなかった男の生き様、だわさ -- 名無しさん (2023-10-30 09 12 53) 名前 コメント
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Millennium World Download 作者:min 作者紹介文 初期領地数 - 初期勢力数 - 初期クラス数(召喚除く) - 主な種族 - 訓練上昇値 - 備考 - Title画像元:作者自作 Map画像元:作者自作 これはすごい、これはヤヴァイ。恐ろしい熱意と作りこみだ。 オブジェクト型マップと、工夫のあるスキル、自作と思われる顔グラとユニットチップ。 作りこみの甘いところもちらほら見えるけど、それ以上に(いいほうに)衝撃を受けた。 これは期待大ですわ。 -- 名無しさん (2017-04-11 10 13 03) これは面白い。レベル1の価値が高いいい戦略ゲーム。雇用が面倒な点と棺桶のストレスなどが改善されたら嬉しい。 -- 名無しさん (2017-04-13 02 03 56) まだまだ未完成だけど 作者のセンスが見えてくる良作。 -- 名無しさん (2017-04-16 13 20 44) すごいカクカクする -- 名無しさん (2017-04-16 17 52 35) なんでこんなコメント少ないんだ… -- 名無しさん (2017-06-02 17 21 52) ↑更新頻度が少ないからじゃね? -- 名無しさん (2017-07-01 18 16 03) これすごいなw なのにスレでもあんま話題にならんとなw -- 名無しさん (2017-07-04 22 32 14) GWだし一年ぶりに更新来るかな -- 名無しさん (2018-04-29 07 53 16) バグだらけで作者さん悩んでいるらしい。 誰か助けてあげて欲しい。良作なのに立ち消えは勿体ない。 -- 名無しさん (2019-11-16 13 46 46) ↑避難所の開発スレに顔を出すのが一番確実だと思う 百聞は一見に如かずだから提出を要求されたら素直に出すとなお良し -- 名無しさん (2019-11-16 18 26 36) システムが凝っているが、それだけに開発が難しくエターナってしまった意欲作 -- 名無しさん (2023-08-29 22 14 58) 制作サイトがリンク切れ? -- 名無しさん (2023-10-01 21 22 55) 名前 コメント
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全ての始まりであり、戦術SLGお約束の群雄割拠シナリオである。 ラスボスを除いた全ての人材でプレイできるため、人材旗揚げプレイにも向いている、 多くの勢力が支配地1~3から始まるためスタートラインが揃っている。 ちなみに、エルフォードで大陸に覇を唱えられるのはこのシナリオだけである。 -- 名無しさん (2009-10-17 22 12 43) ウォーラックで覇を唱えられるのもこのシナリオだけ! -- 名無しさん (2009-10-17 23 41 02) リチムク以外にもホルスとイオナでの人材プレイができない -- 名無しさん (2009-10-18 05 38 11) ドリュアス姉妹もエルフォードの陪臣なので不可 -- 名無しさん (2010-05-07 07 34 08) 水軍がムクガイヤと戦わなければ、このシナリオのCPU操作でもアルティマイトイベントを見ることはできる セレンADVもあるので、場合によってはラクタイナがアルティマイトの封印を解いた後にルーネンがその数倍の強さを持ったアルティマイトを出すという、笑えるようで笑えないことも起きたりする -- 名無しさん (2012-01-01 22 18 25) 最近だとムクさんと王子がけっこう拡大して史実やってて驚いた。 -- 名無しさん (2012-01-02 21 20 46) 空白地が多いため、どの勢力が伸びるか意外と読めないシナリオ。史実通り行くことのほうが少ない。 高収入の中原を制覇しやすいルートガルド、人材が豊富なリューネ騎士団は安定して強いが、 ドワーフが砂漠に伸びたり、ファルシス騎士団の電撃戦が成功したり、波乱が多く楽しめる。 群雄割拠以降と違って初期領土が一つしか無い上、人材も少ない魔王軍はたいてい伸びきらない。 -- 名無しさん (2013-01-26 11 11 00) 序盤の展開すら史実通りにならないことが9割以上 -- 名無しさん (2013-05-06 23 46 19) ルートガルト強すぎだろ それに対してエルフ共の不遇ぶり…… -- 名無しさん (2013-08-10 20 08 44) ・エルフは使い方間違わなければ、序章の難易度:高の中で一番楽なのだが。 エルフロード供給体制作って、エルフロード量産して数で押せば、よほど相性悪くない限りなんとかなる。 -- 名無しさん (2013-08-10 20 31 47) 雪巨人大量生産してひたすらゴリ押しするグリーンウルスと対して変わらないような -- 名無しさん (2013-08-11 13 19 26) プレイヤー操作時のバランスを考えると、なぜムクガイヤが短期で大陸制覇できなかったのか不思議になる -- 名無しさん (2015-04-13 15 26 27) ぶっちゃけルートガルト対策が比重の九分九厘まで占めるシナリオ ルートガルトが四方でドンパチやってる間に襲い掛かれない勢力はそれだけで地獄の窯が半開き いつのまにか外交関係を整理して悪魔雇用が繋がったりしてるルートガルトを相手にすると地獄の窯全開である -- 名無しさん (2015-04-14 22 51 18) アクティブユニット(勝手に陪臣を雇うユニット)がルートガルトに複数いる場合、地獄どころの話ではなくなる あとドワーフかアルナスが異常に伸びることが多いが人材の層が薄いので脆い -- 名無しさん (2015-04-16 17 53 10) とりあえずこればっかやってる -- 名無しさん (2021-11-17 01 10 03) 名前 コメント
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. ニースルーは、例え高位の神官であっても疑問があれば議論を挑み、語るに足りない相手には侮蔑さえ顕わにしました。 一方イオナは必ず相手を見ます。分を弁え、礼を正し、相手を持ち上げます。 特に、自分を終わった人間だと思っている老人は、若手のホープと目されているイオナの来訪をとても喜びました。 卒業後、彼女たちもラザム教団の実務を担う事になります。 教団ヒエラルキーを駆け上る花形は、魔法部と教理部と見られていました。ニースルーは魔法部を進みます。 ライバルとみられるイオナは、当然教理部を選択すると思われていましたが、彼女は迷わず財務部を選択しました。 財務部に入ると、精力的に活動を始めます。離婚不倫、身分差結婚、養子縁組等の宗教的ロンダリング、高利貸しと回収、(不祥事隠蔽のための)祭祀企画、果てはエフォードと組んでインチキ奇跡上演等など、 外形的に善人でありたい人たちが嫌がる汚れ仕事を、進んで引き受けました。 一方で集金部門の組織化、効率化を進め、教団の財政を中央から把握できるようにしました。その結果、地方で中抜きをしていた神官達の利権を潰してしまいます。 ニースルー自身に閥を作る意思は無かったのですが、彼女に心酔するメンバーと理解する高位神官が集まって、自然発生的に魔法/教理研究会が出来ていました。 そこへ、イオナに利権を潰された神官達が目をつけます。単純に逆恨みした者、利権の復活を狙う者、教団ヒエラルキーの再登を狙う者。 裏を考えないニースルーは、来る者は拒まずの姿勢で迎えました。研究会が大きくなるに従って、反イオナ派の牙城の色彩を帯びてきます。 ニースルー自身も、反イオナの旗頭に担がれてしまいました。 この状況をイオナは寧ろ歓迎しました。イオナは、集まりつつあったメンバーはもちろん、ニースルー自身についても政治的能力は評価していません。 ならば、ニースルーグループをコントロール可能な敵として温存するのは何かと便利です。 善意のカタマリであるニースルーと周辺には、金銭の扱いを熟知する人間が居ません。しかし、グループは大きくなるし、独自の魔法研究を望めば金銭はどうしても必要です。 イオナは、神殿の帳簿に空いた小さな穴を、意図的に見逃す事にしました。ニースルーグループの支えになるし、もし事態がイオナのコントロールを越えそうになった時、横領の事実は何かと役に立つはずです。 厳しくグループを管理するなら防げた事でしょうが、ニースルーには全くその気がありません。メンバーのうち忠誠心過剰なのが引っ掛かり、暴走を開始します。 ですが、グループではともかく金銭を調達してくれるとして重宝されました。 神殿軍について ほとんどの教団関係者(マグダレナも含む)は、神殿軍にある程度の実力があると思っていましたが、イオナはそう思っていません。 実戦経験が無く、明確な指揮系統を持たず、装備が統一されておらず、集団行動の教練を行ってるわけでもない軍隊は使い物にならないんです。 イオナは、アルナス先代の大汗が神殿の自治権を認めていたのは、ルートガルトの威光があったからで、ルートガルトが混乱すれば大人しくしているはずがない、と考えて神殿軍の育成を急ピッチで進めました。 軍隊とは何かと金の掛かるものです。武器や食料、戦闘資材の調達、防御施設の整備、情報の入手、怪我人や死者の家族の生活保障・・・イオナが教団の財政改革を急いだ理由は、ここにもあります。 何とか若い神官たちをモンクとしてある程度の行動が出来るまで育て上げましたが、クルセーダーと呼ばせる予定だった神聖重装歩兵の育成は、ナルディアの侵攻に間に合いませんでした。 (S1でイオナ&ホルスが中立の理由) これアナザーの人かな?面白い設定だと思う -- 名無しさん (2024-01-12 09 40 40) 名前 コメント
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{ select(seldat, これまでの経緯を回想しますか?) if (seldat == 0) { return() } scroll(karura) wait() hideSpotMark() showSpotMark(t_monk) msg(ミシディシ達、リュッセル城奪還部隊を支えるため、自らパーサ・パクハイトの 抑えに回ったアーシャ。) msg(しかし健闘むなしく部隊は破られ、そしてよりによってきちくエルフのエルアートに 囚われてしまった。) playBGM(我が栄光.mp3) talk(t_monk, く・・・) talk(t_elf4, アヒャヒャ、よい揉みごごちじゃ!うむうむ、グッドじゃ!) talk(t_monk, このようなことを・・・!) msg(必死にもがくアーシャ。だが、魔法を封じられ、後ろ手に縛られたアーシャに、 エルアートの暴虐を止める術はない。) talk(t_elf4, どおれ、そろそろわらわのハイパー兵器をみまってやろうぞ。 一度これを受ければ、二度とわらわから離れようなどとは思わなくなるぞ。) talk(t_monk, い、いや・・・やめて・・・おねがいです・・・!) talk(t_elf4, いやよいやよも好きのうちじゃ。とりゃーーー!) msg(そこまでよ!) playBGM(seren) talk(t_dk1,その手を離せ、きちくエルフ!) talk(t_elf4, およよ!?せ、セレン!?飛んで火にいる夏の虫とはこのことじゃ。 アーシャと尻を並べてかわいg) talk(t_dk1,青竜剣!!!) playSE(bom13) talk(t_elf4, あひゃああああああああああああああ!!!) talk(t_dk1,今よ、アーシャ!立てる?!) talk(t_monk, わ、わたしは大丈夫です!けど・・・わたしは・・・) talk(t_dk1,行こう、アーシャ!しっかりつかまってて!) playSE(swing04) talk(t_monk, きゃっ!) msg(縛めを解かれたアーシャはセレンの首に手を回し、セレンはアーシャの華奢な 身体を抱え、ライムとともに天高く飛び上がった。) playBGM(hoshi) talk(t_dk1,大丈夫?寒くはない?) talk(t_monk, は、はい・・・その・・・大丈夫ですわ・・・) talk(t_monk, (むしろ・・・暖かい・・・いえ、熱い・・・)) talk(t_monk, (心臓が・・・鼓動がやまない・・・ずっと高鳴ってる・・・)) talk(t_monk, (エルアートにあんなことをされそうになったから?急に天へと飛び あがったから?それとも・・・)) talk(t_dk1,?) talk(t_monk, (セレン様が・・・アルティナ様に似てきたから? ・・・違う・・・むしろ・・・)) talk(t_dk1,もうすぐ・・・リュッセル城につく。アーシャ殿のおかげで、ミシディシ殿はリュッセル城を奪還できた。) talk(t_dk1,対する私は・・・あはは・・・なんというか、合わせる顔がない状態だけど・・・) talk(t_monk, い、いいえ!そんなことはありません!だって・・・その・・・) talk(t_dk1,アーシャ殿?) talk(t_monk, (私・・・セレン殿を・・・)) wait(6) msg(こうして息を吹き返したリューネ騎士団にまた一輪、可憐な百合が咲いた。) msg(一つの大きな苦難を乗り越えた少女たちはより強く、より美しく、その華を 傷ついた大地に根付かせるのであった・・・) msg(そして可憐な百合、アーシャの恋は実るか・・・) talk(t_elf3, ) erase() hideSpotMark() } IF光闇のアーシャ列伝を見たら、ヒュンターが書けってゆった。俺は悪くない -- 名無しさん (2010-03-23 21 16 45) ふいたwww -- 名無しさん (2010-03-23 21 28 13) これはw -- 名無しさん (2010-03-23 21 38 08) おい紳士だな -- 名無しさん (2010-03-23 22 02 43) ななあし氏次第で変態という名の淑女が一人追加か・・・ -- 名無しさん (2010-03-23 22 28 31) ジェントルマンが詩を書いたみたいなイベントだ 感動したwww -- 名無しさん (2010-03-23 22 33 10) ヒュンターww -- 名無しさん (2010-03-23 22 33 56) ヒュンターお前……どうしてこうなった…… -- 名無しさん (2010-03-23 22 44 30) 今から違う物語が始まりそうだなww -- 名無しさん (2010-03-24 00 45 22) ハイパー兵器を挿入された場合はアーシャが悪堕ちしてダークビショップになる展開も欲しいな。 -- 名無しさん (2010-03-24 03 09 17) 実に紳士w でもちょっと時系列が変じゃね。確か、アーシャ合流→押し返し始める→リュッセル城奪還だったと思ったが -- 名無しさん (2010-03-24 04 55 50) もうエルアート主人公でいいよ -- 名無しさん (2010-03-24 10 33 29) 熱い展開、か?! -- 名無しさん (2023-07-30 15 48 33) 名前 コメント
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アルナス先王の一人娘で、アルナス汗国の大汗(ハーン)を号する。 天真爛漫さの内に、賢しらな謀略を潜ませており、自らの容姿すら 他者を欺く武器とした。旧態依然の汗国の頂点にあって、新風を巻 き起こす大改革を断行して保守派を討伐。アルナスを固めて、先王 の悲願であるブレア地方を奪って他国にその名を知らしめた。しか し、汗国拡大が滞ると保守派勢力が復権し始め、国の要であった宿 将クルトームが陣没すると、毒蛇スネアに内から食い破られた汗国 は一夜の夢の如く消失した。多くを失ったが、その野望の炎はより 一層の輝きをみせ、宿無き彼女に惹かれるものは後を絶たない。 ・『天真爛漫―』から始まる文を短めに ・『宿将』には『豊かな経験や力量を持つ』という意味合いも 含まれるので、『国の要であった』は省く ・『~して』『~て』という形はなるべく繰り返さない 以上、幾つか目に付いた点を踏まえて二行目以降を少々変更してみた。 参考までに。 『天真爛漫さの内に策謀家としての側面を併せ持ち、旧態依然の 汗国に新風を巻き起こす大改革を断行。保守派を討伐して足元を 固めると共に先王以来の悲願であったブレア地方を奪還、他国に その名を知らしめた。だが国土拡大が滞ると同時に保守派勢力が 勢力を盛り返し、宿将クルトームの陣没を機に毒蛇スネア率いる 反乱軍により、汗国は一夜にして消失。$ 身一つで逃れるも大汗(ハーン)としての矜持と野望は失わず、 未だ彼女の瞳に宿る炎に惹かれる者は少なくない。』 -- 名無しさん (2010-07-18 17 19 19) すっと通る文章じゃないだろうか。良いね。 でも、「賢しら」って言葉は座りがいいけど、 利口なふりをする、出しゃばる、とかそういう意味じゃなかっただろうか。 -- 名無しさん (2010-07-18 20 53 20) こういう改訂が進んでくるといいね。 ただ国が「一夜にして」消滅というのは大げさじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2010-07-19 17 13 51) 叛乱の激烈さを端的に表わしていて、それほど悪くはないんじゃなかろうか。 彼らは遊牧民族だしね。 ほぼ野戦だっただろうから、保守派勢力のほとんどが裏切ったぐらいの規模の叛乱軍なら、一日でナルディア軍を敗走させることも可能なはず。 まあ、ファンタジーに許される、想像の範囲内ってことで -- 名無しさん (2010-07-19 19 28 23) 自らの容姿すら他者を欺く武器としたって…… もしかして…… -- 名無しさん (2011-06-25 22 25 08) おっと、魔法使い様。想像はそこまでにしたまえ -- oni564 (2011-06-27 01 01 48) 遊牧民同士の戦争ってのは、形勢不利な方はあっというまに散会し、 どこかでまたすぐ集結するだけのダラダラした戦いになるから、 なかなか決着がつかないんだけどね。 勝敗が明確になるのは、大将のクビが飛ぶか大将自らが降伏して、 配下がほぼ全員相手の下につくケースくらい。 まあクルトに人望がありすぎて、 奴の死と同時に部下が全員スネアに降ったって話なら一応つじつまあうけど、 その場合は、ナルはお飾り大将だったってことだね。 -- 名無しさん (2011-06-28 07 00 15) ナルディア側で族長クラスはグリンジャのみ。後は部族出身者ですらない。 対してスネアは六支族中四従えてる。日和見なやつはスネアにつくだろうよ。 -- 名無しさん (2011-06-28 13 03 15) クルトームが単身魔軍対応に出されたら、保守派全員協力してるから、人望はあったんじゃないかな。 フォルゴット(ナルディア宮廷=急進改革派)とクルトーム(穏健守旧派)で対立があって、スネアに付け入られる隙があったんだろうとも思う。 -- 名無しさん (2011-06-29 00 50 38) フォルゴッドは革新ではなく軍師だよ -- 名無しさん (2023-12-28 11 48 07) 名前 コメント
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. フェリル城。元はフェリル領主の城であったが今はゴブリンの勢力が接収し、使っている。 山間にある事もあり、かつては難航不落の城塞とも言われたこの城も今では度重なる戦闘により、見るも無残な姿をさらしていた。 チルク「ふー…おっそろしかったけど、なんとか凌いだね。王室育ちのボンボンだって聞いてたけど、頭の回る側近がいるらしいね。 僕等の脅威である魔法を上手く使ってくる。」 最早何度目かわからない戦闘を、辛うじて生き延び防衛したチルクは、 傷の手当をしながら、傍らに腰を下ろしたゴブリンの洞主、バルバッタに笑い掛ける。 しかしいつもと違い、バルバッタは何か深刻な表情のままでいた。 バル「チルク、生き残ったのはどれくらいだ?」 チルク「…戦士が40、魔術師が50かな?」 チルクの言葉にバルバッタは小さくため息をついた。戦闘の際には先陣きって進み、 大きな勝鬨の声をあげ続けるバルバッタであったが、チルクの前では時折この様な悲しい表情をする。 バル「減っちまったなぁ…。皆、気のいい奴だったってのに…」 チルク「……。」 今日の戦闘で知り合いが大分減った。幼い頃から共に山を駆け巡り、人里の食料を奪う時にも一緒に行い、 バルバッタが先頭に立って挙兵した時からの仲間も、今では両手で数える程しかいない。 バル「なぁ、チルク。義弟よ。」 チルク「なんだい、義兄さん。」 バル「俺はアッタマ悪いからよく分からねぇが…今、人間が抑えてるフェリルの地を取れれば、本当にガキンチョ達が飢え死ぬ事はねぇんだな?」 チルク「…確実に、とは言えない。でも農耕さえ始めて文化が根付けば、今までみたいな狩猟や強奪だけの暮らしと比べて、飢え死ぬゴブリンは格段に減るはずだ。 それに食料の確実な確保が出来る様になれば文化を育てる余裕も出て来る。医学だって、育てられるはずだよ。」 食料の乏しいフェリルの山間では、飢えた子ゴブリンで溢れ、簡単な病気でさえ、治療出来ずに命を落とす事が多い。 ふざけた言動をよく取り、有権者達からは疎まれ続けているバルバッタだが、チルクだけは彼がいつもそれらに心を痛め、真剣に悩んでいた事を知っている。 チルク「でも、少なく僕達はバルバッタを支持してるよ。バルバッタがやらなきゃこのフェリル城を奪取する事はできなかった。 それにこのフェリル城にあった食料と薬で沢山のゴブリンが助かったんだからさ。」 バル「…だと、いいんだがよ。」 空元気ながらも二人で笑い合っていた時、部屋の扉が勢い良く開き、ゴブリンが転がり込んで来た。 ケニ「バルバッタ兄貴、大変だ!」 自称、バルバッタ一番弟子の二刀流剣士ケニタルだ。後ろにはバルバッタを信奉するツヌモも居る。 バル「どうした?」 ツヌモ「ゴートの軍が、何時の間にか近い所に!それも大分人数が多い!」 バル「なんだと!?」 チルク「なんだって!?」 がたりと立ち上がるバルバッタとチルク。 バル「馬鹿な。さっき撃退したばかりじゃねーか!皆まだ怪我の治療も終えてねぇってのに!」 チルク「それに城壁の補修だって終わってないよ!?攻撃に耐えられない!第一、一体何処にそれだけの戦力が…」 フー「どうやらゴート軍はシャルパイラ遺跡に軍を隠していた様ですね。」 更に後ろから部屋に入って来たゴブリンの少女がフーリエンが、冷静に淡々と報告する。 フー「敵軍の中にゴート本人が見えます。恐らく先程のは攻撃特化の先発部隊。本隊は今来ている方でしょう。」 これから来るのが本隊。その言葉を聞いて一同の顔色がさっと青くなった。 今の戦力と準備では先程と同レベルの部隊でも勝てそうにないというのは誰にも分かりきっている事であった。 チルク「バ…バルバッタ。どうしよう。このままじゃ全滅しちゃうよ…逃げた方が…」 ケニ「ケッ!この臆病モンチルクが!こうなったら一人でも多くぶっ殺してやらぁ!」 ツヌモ「そーだ!折角手に入れたモンを奪われてたまるかってんだ!」 フー「私はチルクの案に賛成です。人間が書く物語じゃあるまいし、玉砕なんて愚かの極みだと思いますよ。」 焦りもあってぐちゃぐちゃになりつつある四人を見つつ、一人だけ騒がず思案していたバルバッタが、思い詰めた表情のまま立ち上がる バル「おい、チルク。お前ぇ、仲間連れて逃げろ。」ケニ「兄貴!?」 ツヌモ「何言ってんですか!」 驚愕する二人の方を向いて、バルバッタは彼らの肩を掴む。 バル「どーせこんまま行ったって文字通り犬死にじゃねーか。 それよか一体退いて相手が勝って油断した所を奇襲してみろ、奴等、なんにも出来ずに逃げるだろうよ!」 ケニ「おぉ、流石兄貴!」 ツヌモ「確かに!そっちのが良さそうだ!」 ケニタルとツヌモはバルバッタの意見に深く感動して騒ぎ出す。 フー「そんなの、上手くいくはずな…」 相手がその程度の事に対策を立て無いはずが無いと分かっているフーリエンが否定しようした所、バルバッタが手で口を塞いでじっと見つめる。 フーリエンはハッとする。バルバッタは、明らかに分かっている目をしていた。その上でこう言っているのだ。好戦的な二人を退かせる為に。 チルク「で、でも…幾ら逃げたって追い付かれるよ。こっちは怪我人だって居るんだ。」 バル「なぁに、心配ねぇって!この俺様が囮になって奴ら引き付けとくからよ!」 チルク「でも、それじゃ義兄さんが!」 思わぬ提案に思わず普段二人の時にしか言わない義兄さんと口走るチルク。それだけ混乱してしまっているのだ。 そんなチルクの様子を見て、バルバッタはニヤリと笑った。 バル「ヒャッハッハ!こちとら秘宝!マクラヌスを持ってんだぜ?王子なんてボンボン程度にゃ捕まらねぇよ!いっそ数人沈めておちょくってやらぁ。」 嘘だ。フーリエンは気づいた。マクラヌスがあると言っても多勢に無勢が過ぎる。 確かにバルバッタは同世代のゴブリン内では一番強いが、単体で人間相手に勝てる程特出した力がある訳じゃない。 そんな事ゴブリンの賢者アスターゼか竜王ルルニーガ位しか出来ないだろう。 しかし、バルバッタを信頼仕切っているチルクは気付かない。納得した表情で引き下がった。 バル「そーと決まればお前等!さっさと撤退準備を始めやがれ!」 ゴート軍到着が刻一刻と迫る中、ゴブリン達は撤退の準備を急いでいた。ある者は怪我した仲間を背負い、ある者は今後の為に食料と薬を担ぐ。 チルクが率先して指示を飛ばし、ケニタルとツヌモが尻を蹴っ飛ばして急がせる中、フーリエンはバルバッタの居る部屋へと足を運んだ。 部屋ではバルバッタがいつもの簡素な鎧を着込み、剣に欠けや不備が無いかをチェックしている所であった。 フー「何を考えているんですか?バルバッタ。」 バルバッタは声を掛けられて初めてフーリエンに気付き、にっこりと笑う。 バル「おお、フーリエンか。お前はもう準備終わったのか?したらちょっと鎧見てくんねーか?肩口がきつくってよ。」 フー「ごまかさないで下さい。」 口ではそう言いつつバルバッタの後ろに回り、フーリエンはショルダー部分を締める紐を少しだけ緩める。 フー「ゴート軍は一人で相手出来る物じゃありませんし、一人で突っ込んできた相手をおめおめと逃がす程間抜けじゃないって事は貴方は良く知っているでしょう? 魔法に弱い私達ゴブリンを守る為に一人突っ込んでマクラヌスをぶっ放して敵の魔力を削り続けた貴方なら…」 バルバッタは答えない。答えないからこそ、それが答えになっていた。 フー「物語の、悲劇の主人公にでもなったつもりですか。私達ゴブリンがそんなものになれない事、分かりきっているでしょう。 第一、貴方が居なくなって誰がフェリル党を率いるんですか?」 バル「チルクがいる。」 バルバッタのその答えにフーリエンはため息をつく。 フー「確かにチルクは多少頭が回る様ですが、基本的に臆病です。為政者ならとにかく、戦時に上に立つ器では」 バルバッタはフーリエンに全てを言わさず、両肩を掴みぐっと力を込める。 バル「あいつを、この俺様の義弟を侮るなよ。確かにあいつは弱気だ。オーク5匹相手に逃げ出す位だ。」 フー「…」 バル「でもな、俺がオーク5匹倒す間にあいつは頭を廻らせて策を練る。そして俺がもう5匹を倒す間に20匹倒すんだ。 チルクは、肝さえ据われば強くなる。それこそ、ルルニーガやアスターゼに迫る程にな。」 フーリエンは答えない。いや、今まで見た事も無いバルバッタの気迫に圧されて、口を動かす事が出来なかった。 そこにケニタル達と馬鹿やったりヒャッハーと叫んで突っ込んでは慌てて逃げてくる様な普段の姿は無く、一人の戦士がそこに居た。 両者は共に沈黙し、静寂だけが部屋を支配する。 静寂は部屋の扉が開く音で破られた。 チルク「バルバッタ、大体準備が…」 チルクは部屋に入るなり、驚愕の表情で二人を見る。 バル「ん?どうしたチルク。」 バルバッタの質問にチルクは顔を赤らめて目を逸らす。 チルク「あー…えと、邪魔だったかな?」 バル「あん?」 バルバッタは首を傾げて自分の様子を鑑みた。 フーリエンの肩を真っ正面から力一杯掴んでいた自分がいた。まるで、告白の現場の様でもある。 バルバッタは慌てて手を離した。 バル「バ…馬鹿!そんなんじゃねぇよ!くだらない勘違いすんな!」 フー「あら、力一杯私の肩を掴んでおいてそういう事言うんですか?さっきの言葉は嘘なんですか?」 バル「んなっ!?」 フーリエンは気圧されたお返しとばかりにニヤリと笑って言う。 バル「違うだろ!いや、さっき言ったのは嘘じゃ無いけど違うだろ!」 チルク「いや、慌てなくていいよバルバッタ。僕が君の秘密を喋るハズも無いんだから。」 バル「そうじゃ無くて!あー…そうだ!準備が終わったんだって?」 フー「わざとらしいですねぇ。」 横でクスクスとフーリエンが笑う。バルバッタはギロリと一睨みした。 バル「準備が終わったんだったらちょうどいい。俺からチルクに渡しときたいモンがあったんだ。」 チルク「渡したいもの?」 バルバッタは部屋の隅に置いてあった袋をチルクの方に放る。おっと、と声をあげてチルクはその袋を抱き取った。 チルク「これは?」 バル「俺の荷物に決まってんだろ。お前は俺に荷物持ったまま戦えってのか?大事なモンとかも入ってっから丁重に扱ってくれよ? それと念の為、追い付かれた時の為の秘策も入れといた。ある程度逃げた後に開けて確認しとけ。」 チルク「分かった、預かっとくよ。でも秘策って別に今見ても…」 袋を開け様としたチルクの頭をバルバッタはパカンと殴った。 バル「んな、時間あったらとっとと撤退しやがれ。なぁにこちとら秘宝持ちなんだ。心配いらねぇよ!ほらさっさと行った行った!」 二人の背中を押して、部屋から追い出す。 バル「おいフーリエン!チルクはちょいとおっちょこちょいだからよ、しっかりサポートしてやってくれや。」 フー「…えぇ、分かりました。」 チルク「酷いよバルバッタ!僕はそんなに頼りないかい!?」 バル「言われたくなけりゃ仕事をキッチリこなせ!いい加減俺を頼らずとも仕事の一つや二つ出来る様になりやがれ。」 チルク「言ったね!?見てなよ?一人の脱落者も無しに脱出してやるからね!そして帰って来たら認めさせてやるからね!」 バル「ヒャハッ!言うねぇ。しかし、でなきゃゴブリンの理想郷なんざ作れねぇからな!」 チルク「だね。んじゃ、行ってくるよ!バルバッタも頑張って!」 バル「おう、任せとけ!しっかり足止めしてやんよ!」 二人は笑い合いハイタッチをして、チルクは城を後にした。 チルクがバルバッタから受けとった秘策が「秘宝マクラヌス」である事に気付くのは、城を出て暫く後の事だった。 「老師、この通りです!」 もう何度目であろうか。チルクはアスターゼの庵を訪ねては、その門前に 座り込んでいた。 「………」 大賢人はただそれを黙殺する。既に破門した身とはいえ、かつての弟子が しでかしたことで、もはや人間とゴブリンとの関係は修復不可能にまでなっていた。 戦を避け、逃げ延びるフェリル党の残党たちを匿うことも限界になりつつある。 ふと、外を見やると、雨が降り出した。その後、どれほどであろうか、 両者は沈黙のまま門を隔てて対峙した。そろそろ、根を上げて帰るころだろう。 いつもがそうだ。チルクとて、自由な身ではない。一党を食わせていくために、 いつまでもここで油を売っているわけにもいかないのだ。だが―― ――轟音、そして一瞬の後、一匹のゴブリンが庵の中へと侵入する。 アスターゼと目が合う。他でもない、チルクだ。 「なぜ、バルバッタは死なねばならなかったのか」 大賢人の庵の門は、並大抵のことで破れはしない。魔力負荷限界をいくらか超えたのだろう、 チルクは魔力を集中させたであろう利き腕を裂傷させつつ、血と雨を滴らせたままの姿だ。 だが、そこには、若さに任せ、血に走る者の浅ましさはなく、むしろ凍てつく寒空のような 冷徹さを窺わせる。 「秘宝を持ってしまったことが彼奴の最期。己の分を弁えず、限界を超えてひた走った 結果がこれじゃ。結果、多くの同胞を巻き添えにし、今、また、次代を担う子らをも狂わせる」 「確かに、貴方に取っては、狂った妄想に過ぎないでしょう、ボクらの理想は。 そう、人間たちに敗北することしかできなかった貴方にとっては!」 大賢人の表情は、微塵も変わりはしないが、内心では、わずかばかりの怒りと、感心が 芽生えていた。 「貴方や竜王は確かに大した方々だ。だが、貴方がたは、自身に陶酔するあまり、 次代の可能性を奪ってしまっている」 バルバッタのフェリル党結成より数十年ほど前であったか、ルルニーガとアスターゼを 中心とするゴブリンたちが、少数ながら、人間に対し独立戦争をしかけたことがあった。 「貴方たちの代の頃は、良かったでしょう。おかげで、貴方は人間たちから ありったけの知識を、ルルニーガ殿は、ありったけの武術と勇名を得ることができたの ですから。それに対して、ボクたちの挙兵はなんだったのでしょう? ただ、ゴブリンが 劣等種であるとを知らしめただけではいないですか!」 「………」 「忘れてはいないぞ。魔王召喚が実現したのは、貴方にも責任がある! 貴方の あの論文だ。そして、魔王召喚、人間たちの王朝の崩壊、それらは、ゴート軍がこの地に 流れ着くことを予期させる。貴方ならば、戦って勝てないことを知っていた筈だ。そう、 バルバッタは、ボクの義兄は、貴方が殺したんだ!」 無言のままアスターゼは腰を上げる、動作らしい動作もなく、ティアマトが4体、チルク の四方に召喚される。――――――――――――。 その数日後、フェリルの北部の山間部に、鋭気に満ちた目をしたゴブリンたちが集う。 「ほう、わしが呼びに行くまでもなく、老師自ら動くとはな」 「ほっほ、お互い、若い者には勝てぬと見る」 大賢人の見やる先には、若い男の戦士ゴブリンたちと軽い喧嘩のようなものをしている 半人半獣の娘がいた。 「負けられては困る。我らの理想、あやつらに預けるためにも、できうる限りの道は拓く」 「死ぬるのなら、御主一人にしてもらおうかの」 「ぬかせ」 「チルク、逸るゴブリンたちをよく今日まで鎮めてくれました。いよいよですね」 フーリエン。普段冷静な彼女も、新たな英雄の誕生、そして自分たち種族の 日の出に心を躍らせていた。 「やるぞ! あたしとルルニーガさまと、それとそれとみんなでおおあばれだ!」 ムッテンベル。バルバッタの代には、前線に出れなかった彼女も、牙を研いでこの日を待っていた。 「ああ、みんな。よく集まってくれた。人間たちは、今、内輪揉めでボクたちだけに戦力を 集中できない。皆の中には、亡きバルバッタの仇を討ちたいという者も多いだろう。ボクもその一人だ。 だが、王都に全力を傾けるゴート軍をこちらに向き直らせる必要はない。まずは、フェリルに残った奴らを 侮らせたままに、追い込む。奴らは、最期に後悔するだろう、ゴブリンを侮ったことを!」 「オォオオオオオーーーーーー!!!」 新生フェリル党の初動は、ゴブリンらしからぬ少数によって行われた。 少数というのは、フェリル党のメンバーのみのことを指し、実際に戦場に居合わせたゴブリンの数は 相当数のものであった。 「不始末だな、代官殿」 「マクセンか。その呼び方はよせ、私には合わん」 「ファルシス騎士団が、砂漠の民に追われて、南下してきてやがる。あの匹夫共と正面からぶつかるのは 気が引ける。ある程度、暴れさせて山地に誘い込んで撃つがいいか?」 「ああ、今回の襲撃も以前と変わらぬ散発的なものだ。野犬どもは餌を欲しがって里へ降りてきたに過ぎん。 おまえも、ラムソンの番犬どもに食い殺されぬよう気をつけろよ」 フェリルの代官=テステヌは此度のゴブリンの襲撃もまた、取るに足らぬ些事。モンスターの襲撃と同等のものと 思っていた。彼の手腕により、見事に罠に嵌り、死傷したゴブリンの数はかなりの数となった。 それに対し、フェリル党の精鋭たちは、数えるほどの脱落者もなく、生還してみせ、また、多くの同胞を救出した。 これにより、知なく、統率なきゴブリンの脆さを痛感したゴブリンたちにフェリル党は英雄視されていく。 その10日ほど後、これもまだ、公的に戦争とは呼ばれず、所謂事変と呼ばれる戦いがあった。 戦いの場は、彼らの始まりの地、フェリル城……。 王都攻略戦において、本軍は連戦連勝。その報を受け、また、フェリル特有の風習における精霊節であったため、 城内はお祭り騒ぎとなっていた。祭りの目玉は何と言っても、ゴート軍と前フェリル党の戦いを描いた演劇であろう。 邪悪な魔法を使う悪の獣鬼が正義の王子によって成敗されるという、子供向けのものであった。 それは、今まさに、時代の英雄にして、大陸の覇者となりつつあるゴート三世その人を取り上げたものである。 演劇は物語の佳境に入り、悪の獣鬼に王子がとどめを刺そうとしたその瞬間、 「そして、王子は、力尽きるのでした」 どこからか放たれた魔法が王子役の役者を射抜く。役者は、口を目から炎を噴き、倒れることもできず、その場で 火柱にされる。瞬間――、フードを被ることで耳を隠していた女ゴブリンたちが降り立ち、大衆の前でゴート軍役の 男たちを惨殺しはじめる。剣が一振りされると、フードがめくりあがり、獣の耳が露になる。 また一振りされると、血飛沫が悲鳴なくあがる。騒ぎを聞きつけた兵士たちがやってくるが、丸い何かが投げつけるられると煙が立ち込め、 視界が奪われる。聴覚・嗅覚の鋭い彼女たちには、悪視界も障害にはならない。たじろぐ屈強な兵士たちの胸倉に飛び掛り、 喉元に刃を突き立てる。 祭りの喧騒は一瞬にして、悲鳴と混乱の色へと変わってしまった。 「派手な催しになったな」 見張り台をひとつ潰した後、竜王は城内で暴れまわる兵たちを督戦していた。 演劇を見ていた、または、祭りに来ていた人間の子供たちは、この日以降、ゴブリンを善と見ることはないだろう。 代官=テステヌはこの事変を持ってもゴブリンたちを野犬と蔑視するのをやめたかったが、 「我らは、フェリル党! 亡きゴブリンの英雄、バルバッタの意思を継ぐ者たちなり。 我らは、フェリル国人たちがゴブリンへの弾圧をやめ、ゴブリンの自治・独立を認めることをここに要求する。 此度の無作法な襲撃は、先の戦乱の後に、不当に殺傷された我が一族への追悼の意を込めたものである。 この要求に対する返答が10日以内にない場合、我々は宣戦の布告も辞さない覚悟である」 「野犬が、生意気に人間の真似をするか。おまえたちに、権利などない。害悪は除かれてしかるべきだ」 事後処理をしてテステヌは唖然とした。非戦闘員以外の死傷者の少なさにである。暗い考えが頭をもたげるが、 頭を振ってそれを否定する。まさかな―――と。 その10日の間に周辺の事情は大きく変わった。整然と撤退するはずのマクセン軍であったが、 陥陣営の異名をとるロイタールと土の賢者ワットサルトの前に、無様に追撃される形となる。 「卿の同胞はうまく動いているようだな」 土の賢者は傍らに立つゴブリンに問う。 「まだ、本格的は動きもないのにわかるのですか」 土のマタナ。彼は、表情のない表情のまま、問い返す。 「ふっ、私の眼は節穴ではないぞ。10日間の猶予の間に、ずいぶんと見えない攻撃をしている ようではないか。しかし、大賢人が軍師についたとはいえ、見事の一言であるな。あれでは、 フェリル城陥落は時間の問題だろうて」 改めて、土の賢者の聡明さを知ることとなるマタナは、表情のない表情のまま、視線をそらした。 一方、フェリル城では。 「確かにベヒーモスなのだな」「はっ、間違いありません」 予想外に思い切った南下政策。これでは誘い込むのではなく、追い込まれている。マクセンは無事か、 それも心配であった。フェリル城東部の山間部は騎士団に制圧されるのも時間の問題。 さらには、王子の本軍との連絡は途絶して3日が経つ。兵たちの間に不安が広がっている。 そして、ゴブリン。奴らは途方もない、本当に途方もない数をこの城の付近へと集結させている。 どうしてこうなった。―――そうだ、この頭痛は、ゴブリンどものせいだ。あの厄介な獣共は、 騎士団にぶつけてやればいい。犬同士、仲良く食い合えばいい。今は、戦力集結と、状況把握が 肝要だ。一人で全てしょいこむこともない。 そう決心すると、テステヌは、兵たちに号令する。多少の動揺も、持ち前のカリスマで静めると、 テステヌ軍は、独自の退路を用いてどの勢力とも交戦せずにフェリル城、フェリル東から脱出する。 「さて、今後の方針だけど」 チルクは、幕僚たちを集めて軍議を開いていた。フェリル党の新たな本陣、フェリル城本丸にて。 マタナをファルシス騎士団に客将として派遣したのは、アスターゼの策であった。 フェリル島上陸以後、ファルシス騎士団とは共闘する密約をかわしていたが……。 フェリル党の動きは早かった。チルクをはじめとする有力者たちは、武装解除を理由に、 ファルシス騎士団の駐屯地へとやって来た。 「ふん、人間の真似事か? 軍師よ、本当に使えるのだろうな」 白い甲冑に身を包む巨漢。ロイタール都尉はいぶかしむ。 「私が教育したマタナの例もあります。ゴブリンの可能性は未知数です。それに、 敵を油断させるのにも最適でしょう」 「騎士よりもさらに前線を任せられる狗か……いっそ哀れだな」 やや細身の騎士、ホーニングはそう言い放つ。 「やっぱり、追い返そう。彼らは、今ボクらも敵に回せば、三方に敵を持つことになる。 それに対して、こっちは……。今生かしておく必要はないよ。討てるときに討っておこう」 ―――。 「しかし、それでは、我が軍は信用を失います」 「そう、でもそうしなきゃいけない程の相手なんだ。騙まし討ちの形にはなるけど、 レオームがやったのとそうは変わりない。なに、彼らには、負け犬になってもらうよ」 「ええ、哀れですね騎士とは」 その声と共に、無数の召喚獣らが騎士団本営内部に召喚される。 それと連動して、煙玉が投げ込まれ、特務隊が突入する。 「やはり、そう来たか。だが、想定内だ。ベヒーモスたちは敵だ、そう、召喚獣は全て敵」 混乱らしい混乱もなしに、召喚獣たちは討ち倒され、特務隊のゴブリンガールたちも撤退していく。 「ゴブリンたちが約束を破ったぞ! 全軍、戦闘用意!!」 小賢しい浅知恵を看破し、圧倒的な武威で叩きのめす。そういうシナリオが彼らの中にはできていたの であろう。だが、 「どけどけぇっ! 陥陣営、ロイタールのお通りだーーーっ! うぉっ!?」 最前衛のゴブリンらを蹴散らすロイタールの無敵の突撃を止める者がいた。彼の白馬が、片手で 頭を抑えられ、止められている。 「もらったぁーーーっ!」 さらに、ホーニングが側面から突撃するも、これも片手で止められる。 「なんだ!?」「両都尉が止められるだと」「おい、あの面は」「ああ、聞いたことがある」 「しかと見よ、人の子らよ。我こそは、ルルニーガ!」 二頭の駿馬を地面に叩きつけ、二騎の騎士を落馬させる。 「フェリル党が洞主、チルクの先槍である!」 遠心力をつけて振るわれた豪腕が、防御に出した槍をひしゃげつつ、ロイタールの首を もぎとる。騎士の誇りはどこへやら、ホーニングは脱兎のごとく逃げ去る。 その一瞬のできごとに、その場の人間たちは唖然としていた。土の賢者さえも。 そして、土の賢者の最後の時が近づいてきた。 「なに、貴様、どこから!?」 チルク。ベヒーモスの腹のしたに掴まって騎士団本陣奥深く侵入していた。 小高い岡の上で、高らかにその名を呼ぶとともに、溢れ出す魔力がその場にいる全ての 目を釘付けにした。 「マクラヌス!」 その日、ゴブリンは人間に勝利した。 ちょっとゴブリンプレイしてくるわ -- 名無しさん (2011-02-09 23 45 06) 俺もちょっくらいってくるわ。だれかバルバッタの死亡イベント実装してくれないかな。 -- 名無しさん (2011-02-10 02 18 21) 熱い -- 名無しさん (2011-02-10 21 19 31) ばるばったーーー涙でたぜ -- 名無しさん (2011-02-20 13 47 33) 俺もゴブリンプレイしてくるわ -- 名無しさん (2011-02-20 18 54 13) 要所が破綻しまくりだが熱いことは間違いない -- 名無しさん (2011-02-20 19 00 55) VTのゴブリンは本当に熱いと思う -- 名無しさん (2011-09-25 03 02 46) ↑わかる。FT演義とかの影響もあるのかな -- 名無しさん (2023-10-24 18 39 45) 名前 コメント